映画『ジョイランド わたしの願い』を語る
Description
【Episodio63】今回は映画『ジョイランド わたしの願い』について、徒然なるままに語らいます。
※※ 全体的に多めにネタバレを含みますのでご注意ください ※※
家父長制の上に立つ「家父長」たちは全員幸福なのか/いつでも光っている遊園地「ジョイランド」が象徴するもの/サンダルと革靴/故郷に対する愛と悲しみを込めること/女性たちの連帯と互いへの複雑な思い
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『ジョイランド わたしの願い』(2022年製作、パキスタン)
【ざっくり内容&映画のみどころ】
舞台はパキスタンの大都市・ラホール。ハイダルは、妻のムムターズ、自身の父親、兄夫婦とその子供たちと一緒に暮らしている。父親は伝統的な価値観を重んじており、失業中でも家の仕事を楽しそうにこなす「男らしくない」ハイダルと子供を産まず賃労働に精を出すムムターズの二人をあまりよく思っていない様子。そんな中ハイダルが友人に紹介されたのは、ダンスシアターのバックダンサーの仕事。厳格な父親には性的な場所だと思われているシアターで、踊るなんて…。仕事を受けて良いか迷うハイダルがシアターで出会ったのは、トランス女性のビバ。ダンサーとしての成功を掴もうとエネルギッシュに努力する彼女の姿に惹かれたハイダルは、父親に内緒でダンサーの仕事を受けることにする。
光と影、昼と夜、カラフルな場面と抑制されたトーンの場面…。美しい視覚的対比が、繊細に丁寧につづられる人間ドラマを一層印象深いものにしている。
ハイダル役はアリ・ジュネージョー、ムムターズ役はラスティ・ファルーク、ビバ役はアリーナ・ハーン、ヌチ役はサルワット・ギーラーニ。
監督はサーイム・サーディク、脚本はサーイム・サーディクとマギー・ブリッグス。
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□『ジョイランド わたしの願い』公式サイト https://www.joyland-jp.com/
□ラジオ内で言及した作品など
1・サーイム・サーディク監督インタビュー “映画『ジョイランド わたしの願い』がパキスタンで上映禁止の理由。監督に訊くトランスジェンダーの権利と課題” https://www.vogue.co.jp/article/joyland-interview
2・ドキュメンタリー『街角の盗電師』 https://asiandocs.co.jp/contents/76
3・ドラマ『POSE/ポーズ』 https://www.20thcenturystudios.jp/drama/pose
※ラジオ内で触れた作品等について、けそがブログで補足する可能性があります。 https://queso-samba.hatenablog.com/
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